株式会社フジタ

住宅コラム

床の段差を変えることで得られる効果とは?〜専属設計士が手掛ける細心設計〜

白山市、金沢市、野々市市、川北町を中心に、1邸1邸オリジナルの注文住宅をお客さまにお届けしている株式会社フジタでは、平面的な間取り図だけではわからない、床の段差や天井の勾配、間接照明の使い方などさまざまな点から上質で個性ある家づくりをご提案しています。
今回は、マイホーム計画のアイデアとして、床の段差を変えることで得られる効果やメリットについて解説します。

床に段差を作る3つの効果とメリット

フジタでも、リビングとダイニングの床の高さを変えるという設計をお客様邸でご提案することがあります。この場合、専属設計士が考えている効果は大きく分けて次の3つがあります。

①空間にメリハリをつけ奥行きを演出する
②視線をコントロールする
③さりげなく空間をゾーニングする

<①空間にメリハリをつけ奥行きを演出する>
例えば、床や天井の高さが一定だと、特に広い空間ではのっぺりとした印象になってしまいます。そこで空間にメリハリをつけ、奥行きを作るために使われるのが、床に段差を作ったり、天井の高さを変えるという手法です。
下の写真では、小上がりの畳スペースをリビング横に設け、天井の高さもリビング部分を勾配天井とすることで、大きな空間にリズムが生まれ、間接照明も映える住まいとなっています。

<②視線をコントロールする>

また、床の高さを変えることで視線をコントロールすることもできます。
下の写真は、ダイニング部分の床をキッチンやリビングよりも1段下げることで、外へと視線が広がる演出をしています。

ダイニングに設けた大きな窓から見える景色も、床を1段下げることでより近くに感じられます。また、ダイニングの横に設けた中庭にもフラットにつながるため、室内外のつながりを作れています。

<③さりげなく空間をゾーニングする>
床に段差を設けることで、つながりのある空間をさりげなく仕切ることができます。
リビングやダイニングなど用途ごとに空間を分けるゾーニング。例えば、下の写真のお住まいでは、ダイニングとリビングの床の高さを変えてゾーニングしています。

壁を作って部屋を分けることなく、緩やかにゾーニングできるのが大きなメリットとなります。

床の高さを変える際の注意点と知っておきたいこと

床の高さを変える手法は、このようにいろいろな場面で活用できます。
冬の寒さが厳しい北陸では、「床の高さを変えると、床暖房は使えなくなる?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。その点はご心配ありません。
たとえ床を下げたとしても、床暖房を基礎の中に入れたりもできるので段差ができても床暖房は切れ目なく入れられます。

フジタでは、専属設計士が暮らし方やライフスタイル、叶えたい住まいのデザインに合わせて立体的なプランで住まいをご提案。気軽にご相談ください。

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